私はずっと、「将来働きたくないな」と思いながら生きてきました。
でも、大学生になり、実際に就職活動が始まるまでは、その気持ちに見て見ぬふりをしていました。
小さい頃から集団行動が苦手で、授業中に発言するのも嫌だったし、体育会系のノリも得意ではありませんでした。
そんな私も就活が始まり、真剣に“仕事”について考えるようになりました。
思いつく限りの業界の説明会に足を運び、「どの業界なら自分に合っているのか」を考える日々。
でも、たどり着く答えはいつも同じ。「そもそも、私は働くことに向いていないんじゃないか?」というものでした。
それでもSEを選んだ理由
正直に言うと、最初から「SEになりたい!」と思っていたわけではありません。
むしろ、「営業職は絶対に無理」「人と話さなくて済む仕事がいい」という消去法で、最終的にIT系の職種にたどり着いた、というのが本音です。
IT職=パソコンに向かって黙々と作業している、というイメージがあったし、
社内SEであれば外部のクライアント対応もなく、比較的静かな環境で働けそうだと思ったからです。
さらに、文系出身でも応募できるIT企業が多かったという現実的な理由も、選んだ大きな要因でした。
SEになってみて、実際どうだったか?
実際にSEとして働いてみると、良い点もあれば、想定外だった点もありました。
◎ よかったこと
• 資料作成や要件整理など、「考える系」の仕事は文系でも十分にできる
• 社内調整が中心で、営業職のような外部対応のプレッシャーが少ない
• コミュニケーションはチャットやメールが中心で、電話は少なめ
• 在宅勤務やフルリモートなど、柔軟な働き方ができる
△ 想定外だったこと・しんどかったこと
• 社内とはいえ人とのやりとりは多く、意外とコミュニケーション能力が求められる
• 相手によって伝え方を変える必要があり、慣れるまでは難しかった
就活の軸について
就活では、「本音の軸」と「建前の軸」の両方があると思います。
私自身も最初はたくさん条件を書き出していましたが、企業がなかなか見つからなかったり、高望みしすぎて選考が進まない時期もありました。
最終的に、私は自分の“本音の軸”を3つに絞りました。
- 営業職は嫌だ
- 残業は月20時間以内
- スーツを着たくない
一見わがままに見える条件かもしれませんが、3つまでに絞れば、努力次第でなんとかなる範囲です。
だからこそ、「働きたくない」「仕事に希望が持てない」と感じている人は、
自分がどうしても譲れない3つの条件を考えて、それに合う企業だけを受けるのが現実的な戦い方だと思います。
結論:「働くのが嫌い」なら、苦手を避けるのが得策
私はこの軸を掲げて就活をし、最終的には100社以上エントリーして、内定をもらえたのは数社だけでした。でも、就職先は結局ひとつ。自分にとって納得できる企業が見つかれば、それで十分なんです。
「働くのが嫌だな」と感じていた私でも、ちゃんと自分に合う仕事を見つけて、今もなんとか働いています。
無理に明るくふるまったり、自分を押し殺して社会に合わせるのではなく、
自分が苦手なものを避けて、静かに働ける環境を選ぶことが、結果的に長く続けるコツだと感じています。
この記事が、同じような悩みを持つ誰かのヒントになれば嬉しいです。