AS400(IBMi)を使っていると、コマンド入力以外にも「ファンクションキー(Fキー)」を活用することで、作業効率がぐんと上がります。今回は、私が実際の業務でよく使っている「便利なファンクションキー」をまとめてご紹介します。
F1:ヘルプ(Help)←実は一番頼れる存在!
困ったときの F1。どの画面でも「この項目、何だろう?」「この数字って何の意味?」と思ったら、とりあえずF1を押してみましょう。
その場の画面や入力フィールドに応じた「ヘルプ」が表示されて、意味や入力できる値、制約などが解説されています。
たとえば、WRKUSRPRF(ユーザープロファイルの管理)などで設定項目の意味が分からないときも、F1を押せばすぐ解説が表示されるので、慣れていない人でも安心して使えます。
F3:終了(Exit)
ほとんどの画面で使える「終了」キーです。操作をやめたいときや、元の画面に戻りたいときはとりあえずF3。何回か押すと最初の画面まで戻れます。
F4:補完(Prompt)
コマンドの入力補助に使えるのがF4です。たとえば WRKUSRPRF などを打ったあとにF4を押すと、詳細なオプション設定画面が開きます。コマンドの意味がわからなくても、F4でガイドに沿って設定できるので初心者には特におすすめ!
F5:再表示(Refresh)
表示をリフレッシュしたいときに使います。たとえばファイルやジョブの状態を確認中に最新の情報に更新したいときはF5を押しましょう。
F9:コマンド履歴(Retrieve)
1つ前に入力したコマンドを再表示するキーです。何度も同じコマンドを打つときは、F9を押すだけで呼び出せるので時短になります。繰り返しの作業で大活躍
F12:キャンセル/戻る(Cancel)
設定画面や確認画面で「戻りたいけど完全には終了したくない」時に使えるのがF12です。F3と違って完全に抜けず、1つ前のステップに戻れるのが特徴です。F3とF12の違いがいまいち分からなければ、F12を使うと戻りすぎたっていうことがないのでおすすめです!
F10:追加情報(Additional Info)
画面によってはF10を押すと詳細な情報が表示されます。たとえば WRKACTJOB の画面などで、ジョブの詳細を確認する際に活躍します。
F11:表示形式の切り替え(Display Toggle)
F11は画面の表示項目を切り替えるためのキーです。たとえばファイル一覧やジョブ状況を確認している画面で、表示項目を「ジョブ名→CPU使用率→応答時間」といった具合に切り替えられます。
AS400(IBMi)は一見するととっつきにくいシステムに見えるかもしれませんが、ファンクションキーをうまく使えば、操作のスピードもストレスも大きく変わります。最初は「何がどこで使えるの?」と戸惑うかもしれませんが、実際に触ってみるとすぐに慣れてきます。
これからAS400(IBMi)を使う方も、今まさに現場で悩んでいる方も、ぜひ今日からファンクションキーを意識して使ってみてください!