一言で言うと、、、
1988年にIBMという会社で発売された業務用コンピューターです。(1)
当時はAS400という名前で発売されたので、いまだにAS400という名前で呼ばれることが多く、私の現場でもAS400と呼ぶ人は多いです。
どんな画面かというと、昔の映画とかで出てくる黒い画面に文字が表示されている画面です。ネットにAS400と打てば、画面が出てきますので、ぜひ見てみてください。
最近では、ACS(Access Client Solution)やWebのツールを使って見やすい画面に切り変えることもできるようになっています。
どんなところで使われているか?
業界で言うと、特に下記の業界で多く使用されています。
・金融機関(銀行・保険など)
・製造業・物流業
・小売チェーン
・老舗企業・中小企業
なんでなくならないのか?
「止まらない」「壊れない」「安定」の三拍子が揃っているから!
1)止まらない
長時間の運用に耐えるため、サーバーが落ちて使えなくなるってことはほとんどない!
2)壊れない
セキュリティが高いため、侵入されてデータが壊れるということがあまりない!
3)安定
ハード(機器本体)とソフトを同じ会社であるIBMが作っているから!
→部品同士やハード・ソフトの相性がよく、トラブルが起きにくいため。
例えるとすれば、AppleのiPhoneみたいな感じで、全て自社開発ということです。
また、昔に書いたプログラミング言語のバージョンが変わっても、新しいバーションに変換する機能もあり、新しいバージョンに書き換えることなく使えたりします。
そのようなこともあり、新しいシステムに乗り換えるリスクを考えると、今のままでいいやと考える企業が多い。
そう考えると、ポジティブな理由ではないですね、、、
結局どういうことをするのか?
AS400(IBMi)はあくまでコンピュータの名前なので、この機械を使ってプログラミングをします。
言語は、RPGやCOBOLを使います。ちなみにRPGはロールプレイングゲームではないし、全く関係ないものです、、、
システムはただ作って終わりというわけではなく、どんなに手がかからないシステムでもメンテナンスをしないといけないので、社内SEやシステム保守・運用の仕事があるという感じです。
出典:
(1)Korzeniwski, Paul, 1994. “AS/400 in the Lan Environment.” Info World Volume 16巻7号 52.
https://books.google.co.jp/books?id=7DoEAAAAMBAJ&pg=PA52&redir_esc=y#v=onepage&q&f=false